クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第7番 アバド(84)

2012.11.17 (Sat)
アバド夜の歌旧
アバド/シカゴ交響楽団(84、DG)は、明るい「夜の歌」。
一つの方向性での完成度という点では、2001年ベルリン盤より高く録音も良い。
また、同じシカゴを振ったショルティに比べるとよりグラマラスで開放的。
ここはハンガリーとイタリアの差かも。

録音はシカゴのオーケストラホールで広い音場を獲得。
マスを軸にしながらも明瞭。

第1楽章は全体的にはスコアをしっかり鳴らしながら、夜の情景に入ると
非常にゆったりと濃厚な表情を見せるところが特色。
シカゴの金管は力感と安定感が素晴らしい。健康的に締めくくる。

第2楽章の木霊の遠近が目覚ましい効果。
大らかに夜を満喫するが、ウキウキするような音響だ。
歌うところでの伸びやかさは屈託ない。

第3楽章もメリハリが強い。

第4楽章はしなやかで美しい。

終楽章は楽天性がさらに発揮される。「ローマの祭」を聴いている錯覚に。
性能のよいおもちゃを与えられて嬉々とする子供のよう。
とはいえしっかり操り錯綜する楽想をまとめていく手腕は大したもの。
また、騒ぎの隙間で見せる柔軟な表情も素敵だ。
クライマックスなどオケのパワーが炸裂する。
あっけらかんとした楽しい演奏。

21:27  16:37  8:55  14:01  17:45   計 78:45
演奏  A   録音 91点

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