クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第9番 ドュダメル(08)

2012.11.14 (Wed)
ドュダメルブルシベニ
ドュダメル/エーテボリ交響楽団(08、DG)はマッスル自我。
この指揮者はなんでブルックナーをやろうと思ったのだろう?しかも第9番。
きっと好きなのだろう。
私はそもそも、南米の若手指揮者が北欧のこのオケと組んだブルックナーに
気が進まなかった。
しかしニールセンなどといっしょくたに入ったBOXに入っていたのだから仕方がない。
しかし、聴いてみてただ流しているのではないことは十分伝わる。
それが好感につながる。

録音はエーテボリの本拠地コンサートホールでライブのためややデット。
鮮度は高いが音がむき出しでストレートになっているのは
ブルックナーとしてはややマイナスか。

第1楽章は切実な訴えかけをする人間的な音楽。
崇高さとか宇宙とかではなくもっと身近で熱い。
テンポは一般的で変ったことはないが、音楽を大きくつかんでグイッと歌う。
多分に荒削り。バーンスタインがニューヨークフィルと入れた盤を思い出した。
ブルックナーの本道の演奏からすれば異質なのだろうが、
それはそれで自分の感じた音楽をしている。
聴く側としては浸って酔うのではなく、生硬な音楽を突き付けられ向かい合う。

第2楽章もザクザクっとした感触。
非力なエーテボリを思い切り強奏させている。

終楽章も響きが生々しく弦が力強い。
やや筆圧が強すぎ美感を壊している感があるが、強く何かを言いたそう。
ただ、その何かがまとまっていないもどかしさも同時に感じる。
最後までその思いは残る。しかし、同時に真摯さも最後まで伝わる。

25:29  10:42  29:05   計65:16
演奏  筋   録音 91点

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