クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第9番 バーンスタイン(79)

2012.10.28 (Sun)
バーンスタインボストン9
バーンスタイン/ボストン交響楽団(79、Memories)は
かのベルリンライブの2カ月前のもの。
非正規盤なので参考試聴。
ベルリンフィルとの演奏がいかに特殊なものだったか確認できる。
バーンスタインといえども年がら年中あのような演奏をしていたわけではないのだ。

録音は79年7月29日のタングルウッド音楽祭でのライブ。
覚悟して聴けば、覚悟よりましな音だった。
ただし、音は遠方で引っ込み丸くなり、
演奏自体の迫真性は録音によってスポイルされているだろう。

第1楽章冒頭のホルンから気配がベルリンのものとまるで違う。
6分台のピークの狂気がこちらではかなり穏やかに聴こえる。
というかベルリン盤のほうが異常なのだが・・・。
徐々に熱気を帯びるが、ボストンの柔らかい音と金管の明るさが心を痛めつけない。

第2楽章は始まっていきなりドスンという音。
バーンスタインの足踏み音???聴くほうは、驚く。
ここでもベルリンをいじめつけたような強引さはない。
ウン・チャッチャのリズムがユーモラス。アメリカを感じる。
この楽章の主要モチーフのタタタタタッタという上昇音型の奏し方も
ベルリンとはかなり違って聴こえる。

第3楽章は鬼気迫るものでなく、65年盤に近い印象。
聴衆のくしゃみなどが入っていて朗らか。
最後のアッチェレはやってます。

終楽章は優しいボストンの弦が癒す。ヴィヴラートをかけて情感を込める。
時折指揮者に起因すると思われるドスンドスンが聞えるが、音楽自体は荒れていない。
この足音、ベルリンと大体同じ所で鳴っている。
弦がグワッとユニゾンで出るところだ。指揮姿が目に浮かぶ。
テンポは65年盤より遅くなりベルリン盤とほぼ同じ。
しかし、音楽の印象はかなり異なる。
こちらの演奏は心を掻き乱すのでなく浄化してくれる。本来はこのような曲。

演奏終了後、数秒後に一人だけフライング拍手して、
やばいと思ったのか拍手を止めた後に万雷の拍手。

28:48  16:46  12:30  26:30   計 84:34
演奏  参   録音 79点

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