クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第5番 朝比奈(73)

2012.10.22 (Mon)
朝比奈573
朝比奈/大阪フィル(73、TokyoFM)は想定外に素晴らしい。
「自分がブルックナーをやって行けると確信したのは、
この東京での5番がきっかけだった」と語ったと
FM東京のディレクターの手記に書かれている。
それほど思い出に残る演奏だったのだろう。
こうして客観的にこの演奏に接すると、
既に堂々とした自信に満ちた音楽。

オケの力量は確かに不安なところもあるが、実演につきもの。
むしろこの時代に大フィルはこんなに凄かったんだと見直した。

録音は東京文化会館でのライブだが予想以上の音質。
このホールの量感はこんなにも良かっただろうか?
リマスターの過程で調整が良好。

第1楽章を聴き始めて驚いた。
重量感ある堂々とした音が響いているから。
フォルテも粘り腰で立ち上がるところなど、
すでに朝比奈スタイルが出来上がっている。
テンポは悠然としていて低重心。安定感がある。
終結に向かって揺るがせにしない。

第2楽章は弦が見せる時折の儚さが良い。

第3楽章も軽くなることなく重量物を動かす。
後半は徐々に熱っぽくなっているのが分かる。

終楽章はブラス群が頑張り、あいの手でトロンボーンが
しっかりバリバリ音を出す。音楽はブロック構造を重視。
ごつごつと積み上げる。
14分半ティンパニの2発強打を皮切りにどんどん緊迫感を増す。
そして新日本フィルのバンダ追加したフィナーレ。
雄渾に盛り上がる感動的なコーダ。
聴衆の間髪いれない雄叫びもやむなし。

21:47  16:18  14:27  26:06   計 78:38
演奏 A  録音 87点

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