クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第1番 ムーティ(84)

2012.10.01 (Mon)
ムーティ巨人
ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団(84、EMI)は予想通りこのオケの豪華な音を鳴らした演奏。
爽やかというよりオペラ系。
ムーティはマーラーをあまり振らないようだが南国のマーラー。

録音はフィラデルフィアのメモリアルホールでのデジタル・セッション。
この録音会場について解説では以下のように書かれている。
『かのチェリビダッケもその才能を認めた若き日のムーティには、
引退を考えていたオーマンディも惚れ込み、名門フィラデルフィア管弦楽団の
音楽監督というポストを継いでもらうだけでなく、録音会場として、
それまでよりもさらに美しい響きを獲得すべく、
市内のフェアマウント公園のバスケットボール・コートを、
レコーディング用の施設として使用できるよう私財を投げ打って
改装してもいました。その「メモリアル・ホール」から生まれた代表作が、
名高いレスピーギの『ローマ三部作』ですが、その9ヶ月前に
レコーディングされたのがこのマーラーの交響曲第1番となります。』
確かに、狭く詰まることなく華やかなサウンドに仕上がっている。

第1楽章の出だしから冷気に包まれた森の朝というより陽光降り注ぐ
暖かい芝生の公園という感じ。

第2楽章は弦が太く力強い。ゴージャス。

第3楽章あたりからやたら表情が濃厚になってくる。テンポがゆれる。

終楽章は最初の嵐が収まり静かになって歌い始める(3:28)あたりから
テンポを極端に落とし抑揚をつけながらねっとりと謳う。
青春の音楽というよりやや濃厚感あり。大見栄も切る。
おどろおどろしいまでの音作りだが深刻さはない。
大団円もこれでもか状態のドハデさ。
音の大洪水!まさにイタリアのグランドオペラを聴いているよう。

ムーティのマーラーはこれ以外にあるのだろうか?
もっと聴かせてほしい気がする。
16:29  7:20  11:44  20:42   計 56:15
演奏  燦A   録音 89点

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