クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第6番 コンドラシン(78)

2012.09.30 (Sun)
コンドラシン6
コンドラシン/レニングラードフィル(78、Melodia)は指揮者亡命直前の演奏。
よってメロディアに残された彼のマーラーとしては最後の記録。
剛直果敢な演奏ながら彼が西に亘ってもやっていける柔軟性もうかがえる演奏。

録音はレニングラードでのアナログ・セッション。
メロディア時代LPに比べればリマスターがうまくいっており良好な音質。
残響は少なく直截的な音だが荒れた感じや飽和感はない。

第1楽章は弾むように始まりどんどん前進する。
低弦も頑張っているので軽くはならず軍隊の駆け足行進のようだ。
速いテンポで一気に行くかと思うと弱音部ではぐっと落として揺らぐ。
テンポの格差が大きい。
反復は省略しタッタカタッタカ行くのであっけなく終わってしまう。
ドラマとしての悲劇性は強くない。

第2楽章のスケルッツォも紋切り型のスピード。ロシアのオケが要所要所で絶叫。
テンポの緩急はここでもかなりの落差だがオケは良くついて行っている。

第3楽章のアンダンテの美感はイマイチ。
ロシアのオケも60年代以前に比べると柔軟になってきたが、
引きつるような強引なメロディの歌わせ方は残る。

終楽章も前のめりな速さ。
この楽章だけでテンシュテットやバーンスタインやシノーポリより10分近く短い。
演奏の方向性がこれらとはまるで違うことは容易に想像できよう。
オケはこのテンポで良くやっているが、速すぎて凄味が出ない憾みがある。
ハンマーがどこで鳴ったかもわからず。
アクロバティックな面白さはあるが・・・。

16:20  11:43  12:40  24:40   計 65:23
演奏  速   録音 86点

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