クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第6番 ヤンソンス(2002)

2012.09.26 (Wed)
ヤンソンスLSO6
ヤンソンス/ロンドン交響楽団(02,LSO)は、ぎしっと詰まった音の好演。
後半になるに従い盛り上がるのはライブ故か。
響きの特性もあり妙に粘らず筋肉質の第6番だ。
ロンドン交響楽団も好調でライブにもかかわらず完璧にこなしている。
以前のシャンドス時代のヤンソンスという指揮者はもう少し
生ぬるい感じの音を出す人と思っていたがこの演奏は違う。

なお、この指揮者のマーラー録音は錯綜している。
1989年第2番『復活』(オスロ・CHANDOS)、1999年第1番(オスロ・SIMAX)、
2000年第7・9番(オスロSIMAX)、2002年第6番(LSO当盤)、2005年第6番(RCO)、
2006年第1番(RCO)、2007年第7番(BR)、2007&8年第5番(RCO)、
2009年第2番(RCO)、2010年第3番(RCO)。
結局はRCOでめでたく全集となるのだろう。
一方、ロンドン交響楽団はその後、ゲルギエフとマーラーの全集を完成させた。

録音はバービカンセンターでのライブに特有のデッドでずっしりした質感。
オケにとっては誤魔化しの効かない音響特性だ。

第1楽章は威圧的ではないが低重心。荒れ狂わずにひたひたと進む。
少し真面目すぎるかもしれない。

第2楽章はスケルツォでなくアンダンテ。
突然の震える弦が情感の高ぶりを感じさせる。切々と訴える熱い演奏だ。

第3楽章は生々しい音でアクセントがやたら明確。
勢いがあり速いテンポで切れ込んでくる。

終楽章も多様なパーカッションを整然と強打させることがか
えって狂気を演出している。ハンマーは2回。
音に迫真性はあるが、表面上の絶叫や仕掛けは目立たない。
ヤンソンスのセンスはギラギラしたことを好まない。
ここに物足りなさを感じるかも。

23:01   15:13  12:55   30:43   計 81:52
演奏  A  録音 92点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック