クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第7番 オーマンディ(60)

2012.09.22 (Sat)
オーマンディ7LP(←LPはレスピーギが併録!)  オーマンディ27
オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(60、SONY)はひたむきな情念が感じられる演奏。
75年の素晴らしい再録音と同じレベルにすでに到達。
同じ年にコロムビア・レーベルはバーンスタインとも同じ曲を録音している。
なんとも贅沢な時代だ。

録音はフィラデルフィアのブロードウッド・ホテルで広すぎず狭すぎず適正な音場。
ジョン・マックルーアによる良い仕事の一つ。

冒頭の低弦から高弦に飛翔する効果は素晴らしい。これだけでこの演奏が期待できた。
その後の弦の切々とした歌いっぷりは見事というしかない。
ヴィヴラートを積極的に活用しながらも運動性を保持し厳しさも見せる。
こうしたバランスも堂に入っている。
同年のバーンスタインの演奏に比べれば熟練度ではこちらだろう。
13:10からの弦の独自の表情は75年盤にさらに強固に踏襲されているが
逆にいえばオーマンディのこの曲に対する取り組みはすでにこのときにできていたのだ。
18分からの終結部ではオケの能力が全開。非常に意志的に運ばれる。
重層的にかつ一歩一歩確認しながら登り詰める。
最後は美しいというより、強靭だ。
ゴージャスと言われ続けたオーマンディだが、
この演奏をブラインドで聴いたらその意見を修正しなければならないだろう。

22:31
演奏  A+   録音 87点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック