クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第4番 アバド(77)

2012.08.27 (Mon)
アバド4vpo
アバド/ウィーンフィル(77、DG)は完成美。
このあとベルリンやルッツェルンで再録音しているが聴いていない。
これが素晴らしすぎるから。

録音はムジークフェライン大ホールでのセッション。いうことのないバランス。
むき出しでない音はこの曲にフィット。

第1楽章からウィーンの弦の表情に魅せられる。
フレーズの末尾のチャーミングさが聴きもの。
やわらかい芳香が放たれ、いうことがない。

第2楽章も各楽器がそれぞれ主張するが全体はやわらかくまとまっている。
テンポも自然に移ろう。

第3楽章の23分半はゆったり目。
しかし、このチェロやヴァイオリンや木管を聴いていると
ずっと聴いていたいような気持になる。美に偏りすぎている?かもしれない。
しかしここまでくれば・・・。
テンポの緩急は実に自然で心象風景と一致。
末尾のフォルテでもウィーンの弦がヒステリックにならず舞い上がる音。

終楽章のシュターデ。素直な歌でいい。
ただ、個人的には22年後のレヴィ盤のほうが奥ゆかしく清楚な感じがしている。
このころは素のままの美しさ。

この演奏に欠けるとすれば、この曲に潜むグロテスクさとか二面性かもしれない。
が、これで何が悪い、というほど音色の魅力に参る。

16:12  9:18  23:32  9:05  計 58:07
演奏  A+  録音  90点

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