クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 ハンニカイネン(59)

2012.08.12 (Sun)
ハンイカイネン2
ハンニカイネン/シンフォニア・オブ・ロンドン(59、EMI)は長らく廃盤だったものが
限定再発売されたので購入。オリジナルジャケットを使用しており、それがいい。

ハンイカイネンはフィンランド生まれでこの録音当時はヘルシンキフィルの首席指揮者。
同時期にEMIはカラヤン/フィルハーモニアと録音しているが演奏の方向性は正反対。
この曲にはインターナショナルな巨大な演奏と、いわゆる北欧系の内省的な演奏があるが、
これは後者。肩の力の抜けた同国人の音楽。

録音はハマースミスタウンホールでのものでステレオ初期ながら聴きやすい。
こじんまりデットな響きだがリマスターでノイズは除去され温かみのある音に。
明るい音は少しポップス系の録音に近い印象。
なお、ティンパニの最強音などでの割れやトュッティでの混濁は時代は感じさせる。

第1楽章の印象は飾り気のない自然さ。力みもなく親密な音楽。
テンポは基本的にインテンポで淡々とした流れに寂しさが漂う。
オケや録音を含めてスケールは大きくない。というよりこじんまりしているのは
指揮者が大向こうを唸らせるような操作をしていないことにも起因する。

第2楽章も内面を見つめるような密やかさを持つ。
オケの精度はやや粗く、よって透明感が損なわれるのが残念だが、
底流に意志を感じることはできる。

第3楽章は怒涛の奔流とはいかない。トリオでの長閑さはいい。

終楽章も率直な表現。しかし峻厳ではなく人の温もりを感じる。
テンポの伸縮は指揮者の気持ちに呼応して起こる。
但し、どうもオケがそれを完全にこなしていない印象。
また、この楽章特有の大きなうねり感が表出し切れていない。

演奏の方向性は私にとってとても好ましいのだが、
もし、当時の手兵と録音してくれていたなら、と思わずにいられない。

9:09  14:13  5:42  13:45   計 42:49
演奏  参   録音 84点

コメント

ハンニカイネン
高木です。ハンニカイネンの録音では、ソビエト国立交響楽団を指揮した、「レンミンカイネン四つの伝説曲」が名演だとと思います。残念ながらCDになっていないと思います。同曲の他の演奏を聴いてもハンニカイネンの演奏と比較してしまいます。CD化されることはないと思いますね。
高木様
こんばんは。
ハンニカイネンのレミンカイネンですか。
存在すら知りませんでした。
ロシアのオケと組んで・・・勇壮な感じでしょうね。

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