クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第5番 レヴァイン(77)

2012.07.12 (Thu)
レヴァイン5
レヴァイン/フィラデルフィア管弦楽団(77,RCA)はオケのパワーを活かしたラテン的力演。
当時若干34歳のこの指揮者は怖いものを知らない。すべてが眩しく輝く。

録音はスコティッシュライトカテドラルで左右からオンマイクで
メリハリくっきりの明るい響き。今からみるとやや奥行き感と低域の量感に欠ける。

第1楽章からきっちり確かな音作りで颯爽としている。
しかと強打されるティンパニで音楽が引き締まっている。
テンポは通常だが、とにかく元気よく明るい。
アメリカンさではショルティ/シカゴを超える。金管の屈託ない響きは驚く。
第2楽章もここまでウェットさから離れた演奏もない。
この楽章のテンポの緩急は大きく、緩いところでも粘着質にならない。
第3楽章もすべての音が起立している。角を丸めない音楽創りに夜は来ない。
ホルンはメイソン・ジョーンズ。不安感のない安定した音。
明るいがノー天気ではない。
第4楽章アダージェットも不必要にべとつかない。
しかし、演奏時間は12分を超える。これはバーンスタインより長い。
結果弦楽パートの構造が明快に分離。
フィラデルフィアの弦が甘酸っぱさを醸し出す。
終楽章は明るいのだがなぜか切ない。
レヴァインこの曲に青春のキュンとする切なさを持ち込んでいるのだ。
弦の意表をつくヴィヴラート。
フィナーレはオケ全開でゴージャスにスカッと終わる。

12:57  14:51  17:36  12:03  14:55   計 72:22
演奏  眩  録音 87点

コメント

ジョーンズのホルン
こんにちは。私はどういう訳かこの音源だけは縁がなくて未だに聴いたことがありません。でもこちらの投稿を読んでなんだかなるほど、と納得できた気がします。
メイソン・ジョーンズのホルンはさぞかし素晴らしいことでしょうね。
リベラ33さん
ありがとうございます。
私はレヴァインはオペラが一番いいのではないか
などと思っております。
リベラ33のお薦めの5番などがありました
またお教えください。
5番のお気に入りについて
マーラーの5番で何がいいか考えていました。正直あまりマーラーを聴かないのでその点は差し引いて頂きたいのですが、私の聴いた範囲ではバーンスタイン&VPOの87年ライヴ音源が一番かと思います。抑揚の大きく豊かなフレージングは作った表情というよりも、その場で自然に発生したようなものを感じます。オケの自発性も豊かでこのコンビによるひとつの到達点ではないでしょうか。
リベラ33さんありがとうございます。
バーンスタインの87年ライブについて
3種類ありますが、
書いてみます。

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