クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第41番 セル(63)

2012.07.11 (Wed)
セルモツ3539441
セル/クリーヴランド管弦楽団(63、SONY)は、ジュピターの重々しさを
ことさら意識しない。優美に飛翔しながら最後は雄渾な姿を現す。

録音は当時の本拠地のセヴェランスホールで響きは多いはずだが
うまい具合にとれている。

第1楽章は重くもなく軽くもなく均整の取れた古典的フォルム。
しかし、微妙なニュアンスが包含。セルのモーツァルトは集中して聴くと発見がある。
第2楽章もこぼれるばかりの表現。単なる無味乾燥の整った演奏ではない。
抑制の中にロマンティックなものがぎっしり詰まっている。
音の一つ一つに細心の注意が払われそこはかとない思いが込められる。
なんという美しい音楽。
第3楽章は軽やかなダンス。
終楽章は白眉。ドミファレが流れるように疾走する。
引き締まった進行。手に汗握る昂揚感。すばらしい。
特に最後の2分は鳥肌もの。
ティンパニ、トランペット、ホルンが渾身のアクセント。
(5:04からティンパニが音調整しているのが収録されている)
そして弦がきりりと整然と編隊をなして飛ぶ。
あっぱれ。
セルをクールというなかれ、こんな熱い演奏をしていたんだ。

8:18  7:34  4:35  5:59  計 26:26
演奏  A+   録音 87点

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