クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第41番 ヴァント(90)

2012.07.10 (Tue)
ヴァント3941
ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(90、RCA)は案外優しい肌触り。
この指揮者ならばもっとガツッとくるかと思ったがそうはならない。
そうした意味では期待を裏切るが、純粋に音楽だけ聴けばまっとうなジュピター。
そして終楽章はかなり素晴らしい。

録音はハンブルグ音楽ホールでのライヴで
適度な広がりを持った自然な響き自然なバランス。

第1楽章はしなやかな音楽づくり。各声部を混濁させず浮かび上がらせる。
普段は下から支える木管の持続音なども明快に鳴らす。
彼の過去の演奏は剛直な感じもしたものだが、硬軟の使い分けをしている。
第2楽章はロマンティックな感興を持つ。弦が昂ぶる情感を刻む。
後半は滑らかな隆起。
第3楽章のメヌエットもゆったりと大らかに鳴る。
終楽章は速めのテンポで躍動感がある。ここではライブらしい熱気が一気に乗る。
木管の強奏、疾風の弦。これは実演で聴いたら興奮モノ。
終結でふとテンポを落とし最後のフガートを築きあげる手法は
なかなかやるではないか。

8:36  8:42  5:22  6:14   計 28:54
演奏  A   録音 91点

コメント

ヴァントは北ドイツ放送響
こんばんは。

ヴァントの死後、DISCが大量に出ましたが、
どれも満足できるものではありませんでした
(本人の承諾の無い「死人に口なし」盤)。
やはり、北ドイツ放送響との公式録音が素晴らしいです。

この録音は終楽章が軽やかに舞い上がるようで、視聴後の満足感があります。
影の王子様
「ヴァントは北ドイツ放響」ですか
なるほど、私も似た感慨を持ちます。
ベルリンフィルとやったものは壮大ですが
どこかよそよそしく作り上げた感じがして・・・。
なお、ケルン時代のヴァントも好きです。

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ヴァント/北ドイツ放送交響楽団(90、RCA)は案外優しい肌触り。この指揮者ならばもっとガツッとくるかと思ったがそうはならない。そうした意味では期待を裏切るが、純粋に音楽だけ