クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第41番 ベーム(76)

2012.07.08 (Sun)
ベームvpo4041
ベーム/ウィーンフィル(76、DG)は再録音。
BPOとの旧録音との違いはふくよかさが増したこと。
演奏時間の延びは全体で1分少々だが、聴感上の印象はかなり異なる。
但し、この違いはオーケストラの違いにも大きく起因しているようだ。
無骨な表情は基本的に変わらないのだが、そこに色付けをしているのがウィーンだ。
弦のしなやかな動きなど最たるもの。

録音はBPOの時よりスケールが大きく豊かさを増す。
優秀録音だが、旧録音とは響きの方向性が違いこれもこの演奏の印象を左右。

第1楽章は旧録音の凝縮に比べると普通な感じ。
しかしよく聴くと、やはりウィーンフィルの豊潤な響きは悪くない。
第2楽章は黄昏を感じる。ブラームスの4番のような夕映えだ。
テンポが遅いわけではないのにBPOの時とは雰囲気がまるで違う。
第3楽章も前楽章と同様。覇気がないといえばそれまでだが、独自のムード。
終楽章は力感を取り戻すが何とも言えない美しさを纏う。
ベルリンの一途な凝縮された世界でなく、より自由に飛翔する。

8:03  7:42  5:42  6:46   計 28:13
演奏  A   録音 90点

コメント

No title
ベームのモーツァルトはオペラも含めて素晴らしいと思います。
ウィーンフィルの音も良いですね。
ベームのモーツァルトは、もっと評価されていいと思うのですが、
忘れられた存在になりつつあるのは残念です。
No title
ベームの来日時の日本の聴衆の
熱狂はやや異常というほどでしたね。
ピリオドの台頭でこの音楽づくりは
オールドファッションとなったかもしれませんが
ベームの芸風はブームとは違うところにあるのでしょう。

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ベーム/ウィーンフィル(76、DG)は再録音。BPOとの旧録音との違いはふくよかさが増したこと。演奏時間の延びは全体で1分少々だが、聴感上の印象はかなり異なる。但し、この違