クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

モーツァルト 交響曲第40番 クレンペラー(56)

2012.06.17 (Sun)
クレンペラー404135
クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(56、EMI)は同じコンビで62年盤があるが
こちらのテイクが発売になることが多い。
56年はステレオ移行期でモノラルと実験的にステレオが録音され
ステレオが安定してから62年に再録音したものと思われる。

しかしながら、最近再発売されるのは古い56年のステレオ盤というのはなぜか。
56年と62年の決定的な違いは第1楽章で前者は繰り返しを行い後者は省略ということ。
しかし演奏上の印象はどちらもクレンペラーであり大きく違わない。
ほかの曲でもステレオ再録音があるがそれは後年のものを採用することが多い。
謎だ。

録音はキングスウエイホールでのステレオセッション。
響きは渇き気味だがこの時期の録音としては巧くリマスターされている。

第1楽章冒頭から一音一音クレンペラーを刻印する。
管の音は棒状にスッキリ、弦は左右平等に分解。
流線形の優美さはないが古典美を示す。
第2楽章も武骨ともいえる音の置き方。
第3楽章も腰の重いメヌエット。
終楽章はエモーショナルな動感はなくきっちり音楽がゆるがせにせずに進む。
効果を狙わずわが道を行くモーツァルト。
これがわからければ、別にかまわんよ、というクレンペラーの応えが聴こえる。

ということで、一般的にはお勧めできない。
クレンペラーの作法が頭に入っていると、なるほどと思う。

8:41  8:56  4:14  5:03   計 26:54
演奏  個   録音 85点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック

クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団(56、EMI)は同じコンビで62年盤があるがこちらのテイクが発売になることが多い。56年はステレオ移行期でモノラルと実験的にステレオが録音されステレオが安定してから62年に再録音したものと思われる。しかしながら、最近再発売?...