クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ハイドン 交響曲第102番 プレヴィン(93)

2012.05.25 (Fri)
プレヴィン102104
プレヴィン/ウィーンフィル(93、Philips)は現代オケの美の極致。
ハイドンに耽美主義を持ち込んだ。
プレヴィンはVPOと102&104、92&96のCDを作った。
本当はもう少し計画されていたようだが途中でとん挫。なぜか?

録音はウィーンムジークフェラインでのセッション。
シルクで覆ったようなむき出しでない美しさ。
会場は広さを感じる。恰幅が良すぎる。

第1楽章序奏から溢れんばかりの美音。主題に入っても無理はしない。
整然と音楽が鳴る。足が地面に着かないレヴェルでフワァーと爽やかに駆ける。
フォルテもどこまでも優しい。
第2楽章はヴィヴラートの効いた美しい音楽。たっぷりした音響に浸る。
ロマン的な切なさの表出。この曲の中でこの演奏の最大のウリがこの楽章。
第3楽章は歯切れ良い。とはいえ極めてエレガント。
トリオなどそよ風に吹かれているようで気持ちよい。
終楽章もさらりと力まず軽やかなディヴェルティメント。弦を主体に管が絡む美しさ。
しかし、浮世離れした心地よさに、戸惑いを感じた。
これは何だ?
美しくて何がいけないのか?
いやいつも必死になる必要はないのではないか。
肩の力を抜いて美の音響に包まれればそれでよいではないか・・・。
不思議な葛藤を感じる演奏。

8:59  6:08  6:08  4:31   計 25:46
演奏  美  録音 91点

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