クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第6番 レーグナー(81)

2012.05.10 (Thu)
レグナー36
レーグナー/ベルリン放送交響楽団(81、DS)は表面穏やかな演奏。
とはいえ事なかれではない。よく聴くとところどころに仕掛けがある。
また、当時としては珍しいスケルツォとアンダンテの順序を入れ替えている。

録音はベルリン・キリスト教会でのデジタル録音。
音響面では定評がある場所だが私の盤だけかもしれないがフォルテで若干濁るのが残念。
ダイナミックレンジはほどほどで品のいい音。

第1楽章冒頭の行進は切羽詰まらず比較的穏やか。これがこの演奏を象徴している。
わめき散らすことなくインテンポで進む。それぞれの音が整然と鳴る。
癖のある表情はない。純器楽曲の古典として扱う。
刺激的な演奏の対極なので、肩すかしを喰らう人もいるだろう。
第2楽章はアンダンテが来る。頽廃的でけだるい。流麗であるが爽やかでなく腰が重い。
美しいのだが軽やかではない。ここではレーグナーが積極的に弦をしゃくりあげる。
ぎこちないポルタメント。
第3楽章はスケルツォ。一転生気あふれるエグリの効いた音楽となる。
ティンパニはパンチがあり、弦は積極的な表情。
終楽章は第1楽章と同じ印象が回帰する。
しかし、10分過ぎてくると徐々に熱気を感じるようになる。
金管が一部で突出したり、弦の普段は聴こえないパーツが浮上したり。
そもそも全体の音圧が高くなり、東ドイツ時代のへしゃげたラッパの音も聴こえる。
何か正常の中の狂気を感じさせる。
聴後感は不思議な演奏、ということ。

24:52  14:52  12:00  30:33  計 82:17
演奏  ?   録音 (84)点

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