クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第2番 ヘレヴェッヘ(96)

2012.03.27 (Tue)
ヘレヴェッヘシューマン24
ヘレヴェッヘ/シャンゼリゼ管弦楽団(96、harmoniamundi)は古楽器波の中で最右翼ではいか。
従来型現代フルオーケストラの演奏とはこの曲に向き合う視線が違う。

録音はナントの国際会議場でのもので響きは多すぎず美しい。

第1楽章から独自の生々しさと優しさの入り交ざった音響。
力感があり所々でそれぞれが隆起する。
音を割りそうなホルンや脈打つ低弦など。多勢ではないが迫力はある。
この団体は古楽器の弦の音が最近のものに近く違和感がない。
これはこの楽団が採用するピッチが起因かもしれないし、
音の減衰に関しては奏法がほかの古楽器団体と違うのかもしれない。
第2楽章はしなやかな躍動感にあふれる。何か幸福な音楽だ。
第3楽章は8分50秒だから速いが清潔な抒情と儚さを表出している。
いわゆるロマン派耽溺型の演奏とは違うのでそうした方向感を期待すると全く違う。
終楽章は暗い雲を振り払うように雄渾。ブラスのバリバリ音が逞しい。
しかしそれと同時に慰めの弦がある。
ただ古楽器で新鮮にやりましたという以上の音楽があった。

12:56  6:55  8:50  8:44   計 37:25
演奏  A+   録音 91点

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