クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第4番 ヘレヴェッヘ(05)

2012.03.16 (Fri)
ヘレヴェッヘブル4
ヘレヴェッヘ/シャンゼリゼ管弦楽団(05、harmonia mundi)は絶美。魅了された。
古楽器云々という次元を超えた普遍的美しさ。
散々聴いてきたこの曲がはじめて聴くかのごとく新鮮さ。

録音はフランス中西部、ブルゴーニュ地方のディジョンのオーディトリウムでの
セッション。澄み切った広い空間に広がる優秀録音。奥行き、立体感も抜群。

第1楽章冒頭のホルンは伸びやかに広がる。古楽器臭はない。
迫力も充分で、知識なく聴いたら普通のオケと思うのではないか?
しかしなんと美しい「ロマンティック」なのだ。とろけそうだ。
各楽器の絡みは絶妙で、音楽の流れは自然。
アルプスの麓の清流のそばで深呼吸をしているような心地よさだ。
第2楽章の密やかな弦に現代楽器と違う典雅を感じる。両翼配置で掛け合う。
表情はここでも繊細の極み。センチメンタルになる寸前の清潔感。
第3楽章も狩の荒々しさよりは夢見るよう。
終楽章はさらさら流れる。小編成なのだが音場の広さもあり過不足ない。
盛り上がるところではそれなりの迫力を示しスケール充分。
でもどこまで行っても伸びやかな清清しさを伴っている。
テンポは自然としか言いようがない。

古楽器でどのように演奏しているのかという興味で聴きはじめたが、
作意のないこの美しさにただただ感動してしまった。
過去の大巨匠の重厚な演奏よりも今の私に染み入った。

18:06  15:50  9:55  20:33   計 64:24
演奏  S   録音 93点

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