クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 バーンスタイン(84)

2012.03.13 (Tue)
バーンスタインライン
バーンスタイン/ウィーンフィル(84、DG)は巨大な表現。

録音はウィーンムジークフェラインでの録音用ライブでほとんどノイズはない。
マス主体で量感ある録音。

第1楽章の奔流はスケール感あるものだがニューヨークとの旧盤のような
若武者が飛び込んでいくようなものでなく余裕がある。
旧盤は普段は聴かれないような内声部が浮かびあがったり独自の解釈がみられたが
ここではそのようなことはなく横綱相撲。
ただ老成した感はなくエナジーの放出は相当。テンポもダレない。
第2楽章などはかなり肥大化した音響が聴かれる。
第3楽章あたりからはバーンスタインの面目躍如で濃厚な表情。
第4楽章はじっくりしたテンポで身悶えする。
金管の悲痛な叫びとそれを慰める弦。
終楽章は前楽章までの沈痛を受けて活性化しテンポも速い。
しかし、全体の響きが重いので今一つうきうきした感触ではない。
終結に向けての猛烈な勢いは巨象が坂道を転げるような風情。

評価の高いこのコンビのシューマン全集だが、
この曲に関しては私は荒削りな旧盤のひたむきさが忘れられない。

9:43  6:26  6:10  6:57  5:28   計 34:44
演奏  A   録音 89点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック