クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ウォルトン 交響曲第1番 サージェント(65)

2012.03.11 (Sun)
サージェントCD (←CD LP→) サージェントLP
サージェント/ニューフィルハーモニア管弦楽団(66、EMI)は作曲者立ち会い
のもとに録音された。真面目で素朴な迫力が聴かれる。

録音はアビーロード第1スタジオで古さや最強音の飽和はあるが明確で近接的な音。

第1楽章は手探りのように始まる。15分かけるこの演奏の歩みはしっかり。
サージェントらしくアクセントは明確で楷書。
よってスピードに伴うスリルは損なわれている。
ただ、11分から始まる巨大なクレッセンドにとともにうちこまれる
無骨なまでのティンパニは迫真。
第2楽章はかなり演奏が難しい楽章だが、無理にスピードを出さない(出せない?)。
音を振り絞る様は、旧式で重い車が山道をアクセルをペタンコになるまで
踏み込みながら唸りを上げて登るよう。
第3楽章は不器用な男のロマン。サージェントはどういう人だったのか?
写真を見ると渋い映画俳優ののような伊達男。しかし音楽はかなり固い。
流麗ではない。しかしそれがこの人の魅力だったりする。シベリウスもそうだった。
終楽章も音楽のつくりは一歩一歩確かめるかのよう。
ブラスのバリバリ音が生々しく、弦の動きも明快で、ごまかさない正攻法で終結に突入。
かっこよくはないがこんな無骨な音楽も素敵だ。

15:01  6:53  10:13  13:12   計 42:19
演奏  A  録音  85点

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