クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第2番 スクロバチェフスキー(99)

2012.01.26 (Thu)
スクロバブル2
スクロバチェフスキー/ザールブリュッケン放送交響楽団(99、ARTENOVA)は
この曲の最高の演奏。特に第2楽章の美しさは特筆もの。
考えてみればブルックナーはこの2番を1872年に作曲してから5年の間に5番まで
辿り着いている。コンパクトながらよく聴くと第1番の単純さとは違う世界がある。
この演奏はそんな発見もさせてくれる。

録音は殆どノイズのないライブ。音場が広くこのシリーズ共通の透明感ある
爽やかなもの。この曲にフィットしている。

第1楽章から速めのテンポ、軽やかな音響で青春の息吹を感じさせる。
第2楽章はシルクのような弦が美しい。保有盤最長の時間をかけてこの楽章を奏でる。
ブルックナー休止の意味も感じさせる。
これは後期の深淵を彷徨うような音楽とはまた違う、夢見る憧れに満ちた音楽だ。
第3楽章に入ると目覚めて動感が素晴らしい。しかしパンチがあるのに野卑でない。
弦の切ない表情がいい。終結は熱い。
終楽章は古典的な佇まいを見せながら音を自在に動かす。しかしそれがとても自然。
弦が弾力性を帯びて歌う。清清しい勢いで曲は閉じられる。
すぐ後に書かれる第3番以降の交響曲に比べれば確かに軽量級だが、
この演奏はこの曲の特徴を最大限に発揮させた独自のものだ。

ハース版
17:32  18:16  6:13  17:00   計 59:01
演奏  S   録音 91点

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