クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第3番 チェリビダッケ(91)

2012.01.20 (Fri)
チェリブル39
チェリビダッケ/ミュンヘンフィル(91、MEMORIES)は異形だがチェリ独自の世界を極めている。
EMI盤含め以前はこの曲をあまりにいじりすぎて本来の音楽からかけ離れていると
言うことで大いに違和感を覚えた。しかし、ここまで来るとこの説得力に抗し難い。

録音はこの種のものでは非常に良い(ME1053)。
デジタル録音なのかヒスもなく正規盤のようだ。EMIの同曲盤より鮮明で力がある。

第1楽章冒頭の弦の刻みからしてチェリの音楽で他のどの盤とも異なる。
浮いては沈む、面白い。
すぐに訪れる頂点では金管が喧しいほど鳴る。
中間での盛り上がりでは図太いティンパニを連打させながら壮絶な世界に。
巨大な石柱が起立していくような凄みがある。
第2楽章以下の演奏時間は取り立てて長いわけではない。
最初は割りとそそくさ行くかと思いきや、少し立ち止まりデリケートなタッチで奏でる。
第3楽章は物凄いパワーが放射される。このオケの威力だ。
終楽章も引き続き迫力満点だ。
それでいて細部を凝らしているのがチェリらしい。
よって、勢いと迫力があるのに独自の新しい発見がある。
テンポも自在で一歩間違えるとわざとらしいが、この人には思いつき以上の
説得力があるので納得してしまう。
終結は例によってテンポを落とし壮大に鳴る。ティンパニのダダダダンも明快で○。
終了後の真空の緊張感のあとの解放された感の拍手もある意味ききどころ。

24:06  16:29  7:38  14:06   計  62:19
演奏  巨A  録音 89点

コメント

No title
いかにもチェリビダッケらしい緻密でスケールの大きい名演奏ですね。
ただ、チェリビダッケ独特のテンポの遅さが評価の分かれるところだと思います。
No title
ヨシ様
チェリのブルックナーはテンポが遅く、濃密なので疲れます。
が、健康な時に聴くとそれなりの感動が得られてしまうのが困りものです(笑)。

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