クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第5番 スタインバーグ(78)

2012.01.09 (Mon)
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スタインバーグ/バイエルン放送交響楽団(78,LuckyBall)はスタインバーグ版と
いうのに興味を惹かれてゲット。
この版の詳細は不明だがシャルク的な改訂を基本としているように聴こえる。
スタインバーグの亡くなる4か月前78歳の記録。
50年代ならまだしもこの時代に改訂版をつかっているところがなんともスタインバーグ。
ケルン生まれでドイツ読みでいえばシュタインベルク。
米国が長いが晩年はドイツでも活躍した。
私はこの人が好きでブルックナーは4~7番を保有。

録音は78年1月12日のライブで非正規音源。
このためヒスノイズや残響の付加処理、テープのゴーストなどは我慢せざるを得ない。

第1楽章は楷書の一本筋の通った音楽。基本的に音楽をいじくり回すことなく
淀むことのないテンポで進む。録音は悪いがオケの充実は聴きとれる。
コーダにおけるティンパニパートの追加などあるが派手というほどのものではない。
第2楽章は寂しげな表情を湛えて進む。
第3楽章もむやみに力まずさらさらいく。
中間部はなんだかマーラーのような風情を見せる。
終楽章はテンポの速さとカットにより18分半と短い。
フーガでも一段一段もったいつけないが、せかせかしたものではない。
しかし、中間部で迫力を昂進して上昇音形になるところで突如ワープして
終結部に入ってしまう。原典版を聴き慣れた耳だと、戸惑っているうちにフィナーレ。
ティンパニパートの増強はあるがシンバルは聴こえない。
アッチェレランド気味で終結を盛り上げ最後にブレーキをかけて終わる。
録音が風呂場音場のため今一つ実演の迫力が伝わらないが
それなりに興奮させられる。
この盤は非正規盤だし一般にはお勧めできない。記録的価値。

18:39  17:02  12:02  18:25  計 66:08
演奏  記   録音 80点

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