クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第9番 ドホナーニ(88)

2012.01.03 (Tue)
ドホナーニブル9
ドホナーニ/クリーブランド管弦楽団(88、DECCA)は曖昧さのない表現。かなり個性的。

録音はマソニックオーディトリウムで分解能に優れた優秀録音。
適度な響きと引き締まったオケ。

第1楽章冒頭のトレモロに付随するティンパニの二連打を聴くと、
ああドホナーニの硬質ティンパニだ、と期待を持たせる。
音楽は極めて明晰ながら緩急を積極的つける。
この楽章の演奏時間は22分で、保有盤中最短。あの快速男レーグナーより速い。
しかし、全体が一様に速いわけではなく切り詰めるところと歌うところが分離。
雑で大雑把な感じは全くない。各楽器は録音のおかげもありかなり粒立つ。
それぞれの絡みが明確に浮かび上がる。オケは完璧に鳴りコントロールされている。
速さと明確さが一種の知的な鋭利さを感じさせる。
終結はティンパニのトレモロがクレシェンドする中金管が大吹奏。
第2楽章も最速ペースで精密機械が唸る。
ダ・ダ・ダンダンダンのリズムではやはり硬質ティンパニが先導し
金管が物凄い縦のアクセント。ここまでリズミックな演奏もない。
第3楽章は弦の各声部がそれぞれ分離。純度が高いクリスタルのような表現。
少しエッジが効き過ぎていて心に音が刺さる。
容赦ないのだ。
テンポは少し速い程度だが、神秘性とかには目もくれない明晰な音楽が最後まで続く。

22:06  9:46  25:59   計 57:51
演奏  鋭   録音 92点

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