クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第6番 ロペス=コボス(91)

2011.12.31 (Sat)
コボス6         ロペス=コボス

ロペス=コボス/シンシナティ交響楽団(91、TELARC)は
美しさと力強さを両立した爽やかな名盤。
ブルックナーの交響曲の中でマイナーな扱いを受けている曲に
愛情を持って接しているのが分かる。スペインの指揮者に
アメリカのオケとなれば、ブルックナーに似つかわしくないとの
先入観で敬遠される。逆に爆演を期待して聴くとまっとうなので裏切られる。
よって、ブラインドで聴くとこの演奏の素晴らしさが分かるはずだ。

録音はシンシナティの音楽ホールで響きも多すぎず少なすぎず適切。
低域から高域まで綺麗に抜ける優秀録音。

第1楽章は伸びやかな弦の旋律線が素敵だ。
金管はキンキラでなく重厚さももつ。
どんなに迫力があっても荒れないバランス。
テンポは恣意的に動かさず自然ですんなり入る。
木管のさえずりも良好。万全だ。
第2楽章はこのオケの弦の美しさを堪能できる。
解釈自体は自然。瞑想的というよりさらりとした感触。
第3楽章は落ち着いている。
出自からしてもっとリズムを強調して弾むかと思うががそうはならない。
第4楽章も整理された音楽。
主旋律に絡む木管に神経が使われていることに気づく。
メロディもべとつかない範囲で歌い表情も豊か。
弦の切ない表情はこの人の得意技。起立するブラス群も爽快。

チェリビダッケのような意匠を凝らしていないが
素直にこの曲を味わうには録音も含めよい盤だ。
16:00  17:52  8:21  14:14   計 56:27
演奏  A+   録音 92点

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