クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第4番 ロペス=コボス(90)

2011.12.21 (Wed)
コボスブル4
ロペス=コボス/シンシナティ交響楽団(90、TELARC)は初稿版だが期待通りの演奏。
このコンビの爽やかさはこの曲に合っている。
このコンビは4番から9番を録音しているが、8番は通常の版だったので
コボスに何か意図するところがあったのだろう。
初稿版としては一番好きだ、
といってもインバルとD・R・ラッセルくらいしか他に聴いていないが・・・。
で、望むならこのコンビで通常版を録音して欲しい。

録音はシンシナティの音楽ホールで、伸びやかで雄大な音が記録されている。
むき出しと言うより仄かにヴェールを纏った美しい音。

第1楽章は朝日を浴びて爽やかに飛翔するような音楽。
漲る力と森での安息が混じる。版の異同はともかくこの演奏はかなり素敵だ。
輝かしくてまぶしいくらいに終結する。
第2楽章は弦の音が癒しだ。シルキーで美しい。
この版のこの楽章はあてもなく彷徨うような音楽でこの演奏はこれに丹念に付き合う。
よって20分。
D・R・デイビスがさっさかやっていたのとは対照的だ。
終結部で大きく盛り上がるが膨らみのある音だ。
第3楽章は第1稿独自の音楽。この楽章ではシンシナティの吹奏楽が楽しめる。
森の角笛という神秘性よりも広大な草原に放射する太陽光のよう。
終楽章は通常版で聴きたかった。
このコンビならば直線的に終結に向かって行ったのではないかと思うが、
初稿はぶつ切りになった音楽が勢いを削ぐ。
輝かしい音色(しかしうるさくない)は本当に素晴らしい。

第1稿1874
20:02  20:06  11:28  18:26   計 70:02
演奏  A+(初稿版) 録音 92点

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