クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第3番 ヨッフム(77)

2011.12.15 (Thu)
ヨッフムブル3skd
ヨッフム/ドレスデンシュターツカペレ(77、EMI)は強奏の乱暴さと弱音時の優しさが
分裂気味の同居。この評価は録音にも影響されている。

録音はドレスデン十字架教会で響きはあるがふくらみがなく
やや平板なのでラウドネス気味に調整をした。
アナログ録音でややヒスはある程度。

第1楽章は基本的に直截な表現。金管の鳴らし方などぶっきら棒な面も。
スケールの大きさはさほど感じないが、
中間部でテンポをゆったりとり木管を冴え冴え歌わせるようなところは
ブルックナーの無骨な中のロマンを抽出する。
ヨッフムがブルックナー指揮者として名を馳せただけのことはある。
しかし録音のせいか金管、特にトランペットのキンキン音にはやや閉口。
第2楽章も静かな部分は良いのだがフォルテのヒステリックな響きには参った。
テンポは高揚に任せて速くなる。それでも落ち着いたときの心象表現は素晴らしい。
一筋縄ではいかない。
第3楽章はアクセントを効かせた力強い両端。
中間部はテンポは遅いが素朴な柔らかな雰囲気でなく楽器群を明確に
分離させた緊張感を帯びる。普段は埋もれる木管金管などが盛り上がったり。
終楽章は力強さをベースに進むがイマイチどっしり感がないので軽い印象。
最後はロシアンブラスのような吹き方にまたもや閉口。
この全集の中では低い評価となった。

20:50  15:39  7:40  11:02   計 55:11
演奏  B+ 録音 85点

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