クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第5番 インバル(87)

2011.11.26 (Sat)
インバル5
インバル/フランクフルト放送交響楽団(87,Teldec)は80年代の全集からの一枚。
この後東京都響と2009年にライブで再録を果たしている。
両者の録音時間では後者が2分ほど長い。
いづれも平均的な演奏時間に比べればやや速いテンポ。

結論からいえば私の好みは堅牢でカチッとした中にも浪漫の表情を見せる
演奏が好きなのでこの演奏はその点で一面的に思えた。

録音はアルテ・オパーでマス系中間距離の当時の標準録音。
少し淡泊な音だったのでBASSを効かせて聴いた。
また奥行き感がさらにあれば良かった。

第1楽章は正攻法。但し、このオケの特質か今一つ惹きつける音色の魅力はない。
インバルの指揮は熱がこもっており歌声が随所で聴かれるが、その割には
ロマンティックな表情には陥らない。
第2楽章は淡々と速くそっけない。同じ速さでもレーグナーの方が熱を帯びている。
中間部など心に届く切ない音楽のはずだがこの演奏はスルリとかわす。
第3楽章は突き放した演奏をするとシンプルさが浮き出てしまう見本のよう。
終楽章は終結にかけて徐々に熱気を帯びる。
前半は落ち着いたテンポが後半は前のめり寸前。
但し、オケのバランスを整然ととり過ぎているためか型破りな迫力はない。
とはいえ客観性で一貫してきた演奏が最後の最後に滾りを見せてくれる。


19:43  14:41  13:45  22:22   計 70:31
演奏 A- 録音 89点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック