クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第5番 チェリビダッケ(93)

2011.11.11 (Fri)
チェリブル5
チェリビダッケ/ミュンヘンフィル(93、EMI)は保有盤最長の87分。
しかし音楽はぎっしり。とてつもなく強靭で雄大。
ジャケットの解説には、この指揮者が日本の禅に影響を受けていたことが記載され
ジャケ表紙には石庭が使われている。
これがこの演奏の、特に前半の2楽章の音楽と呼応する。
チェリ&寺 - コピー

録音はガスタイクホールでスケール感のある良好なライブ。

第1楽章冒頭のしっかりしたピチカートからどっしりした力感のある音楽が展開される。
終始一貫したテンポで明確に音楽が呈示される。
全く小細工のないまま音が鳴り響く。
第2楽章はやたら長い。24分。
多分平均的な演奏時間が16分台だから頭抜けている。
歩みは止まりそうな遅さだが、力感は相当なもの。
よってよろけた感じはない。ミュンヘンPOの肺活量を感じる。
CDで聴いているとあまりのテンポに辟易するが
会場に居合わせたら広大な音空間に酔っていたかもしれない。
第3楽章は普通のテンポに戻り安心。
展開部手前や結部のティンパニの強烈な24連打は圧倒的だ。聴いたことがない。
後半の重量感ある金管の咆哮は素晴らしい。
終楽章は充実。アクセントが効いて縦の線がバシンと来たかと思うと
第二主題がメロウに包み込む。
積極果敢な表情を見せ、この楽章ではテンポも自在に伸縮する。
弦のちょっとしたしゃくりあげや、ティンパニの一撃にも多彩さが見える。
岩石素材を積み上げるように固い音楽が進行。
終結はオケ全体が豪快に鳴り響く。凄い体力だ。
盛り上がる拍手は当然だ。長大な演奏だが内容が濃い。

22:43  24:14  14:33  26:10   計 87:40
演奏  巨A+   録音 91点

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