クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第1番 メルツ(92)

2011.09.18 (Sun)
メルツ全集
メルツ/デュッセルドルフ古典PO(92、ebs)は刺激的。
メルツは1967年にデュッセルドルフに生まれた。
ピアノから入りトランペットをやっていたが1987年から指揮を学んだ。
若いオケと若い指揮者によるシューマンだ。
この団体は古楽器を使っているわけでなく、奏法が古楽器的。
全般的に歯切れが良いが録音がマイルドでとげとげしくはない。
異常に目立つティンパニから、爆演的評価もあろうが、至極真面目な演奏だと思う。
指揮者はシューマンを繰り返し取り上げており相当好きなのだ。
なお、同じ方向の演奏としてジンマンとチューリッヒのものがあるが、
面白さではこちらが圧倒的だ。

録音はデュッセルドルフのシュテファン教会で柔らかい響きが激しい演奏を包む。

第1楽章からとにかく耳につくのがティンパニ。
トランジェントの優れた粒立ちの良いティンパニが目立つ。気持ち良い。
第2楽章はティンパニが出ないので穏やかな表情。
第3楽章になるとティンパニが戻ってくる。
テンポ自体は遅めでアクセントをしっかりつけたもの。
但し、教会で響きの成分が多いので、これがもっとデットで近接的な録音だったら
もっと先鋭な演奏に聴こえただろう。
終楽章も遅めのテンポでじっくり盛り上げる。
各パーツは丁寧に演奏され、時にハッとするようなアクセントが付く。
最後はやはりティンパニのロールで決める。

シューマンの音楽はまさにドイツ浪漫派ということなのだろうが、
厚くもっさりした再現だけが良いわけではない。
このように見通しの良いオケで要所を締める(締めすぎ?ティンパニ)
演奏は私には心地よかった。

11:10  7:34  6:16  9:40   計 34:40
演奏  打   録音 91点

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