クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 バーンスタイン(73)

2011.08.23 (Tue)
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バーンスタイン/ニューヨーク(73、SONY)は5・3・4番に続く
バーンスタイン最後のニールセン交響曲録音。

発売当時のLPジャケット(↑)の印象は鮮烈だった。
ニールセンが見た居酒屋の絵とは違うだろうが、
「その素朴さと大袈裟と、何ともおかしな重々しさに吹き出しそうになった」
作曲者の意図を汲んでいる。
「多血質」の絵はほんとに顔から血が飛び散っているような直接的なもの!
今はこうしたジャケットに手間暇をかけることができなくなりかつ、
サイズも小さくなってしまった。楽しみが減った。

録音はNYの30番街スタジオでデットで伸びのない音。
当初はクォドラフォニックという4chで登場していた。
CDは国内盤海外盤を持っているがやはり元の音響の悪さは残念だ。
(CDは別の曲との組み合わせ化でジャケットデザインは淡白に)

第1楽章は巨大で重い象がリズミックに動こうとしてもんどり打つような演奏。
腰の重い表現が苦しげ。期せずして「胆汁質」になった。
第2楽章も「粘液質」ファットマンのワルツ。
作曲者の想定した「美しく魅力に富んだ若者」ではない。
第3楽章はほんとに重い「憂鬱質」。のっぺりと沈み込んでいく。
終楽章は一転バーンスタインらしくスピードを上げる。
しかしオケの切れ味がいまいちで雑な印象を残す。
全体にバーンスタインはこの日不調だったのではないだろうか?なにかあったのか。
わざわざマイナーな曲を録音するのだからそれなりの思いはあったのだろうが、
この演奏からは残念ながら伝わらない。録音も冴えない。
LPジャケットでポイントを上げている。

10:18  5:25  12:16  6:31   計 34:30
演奏  A-   録音 85点

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