クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

チャイコフスキー 交響曲第2番 マズア(90)

2011.08.17 (Wed)
マズアチャイコ2
マズア/ライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(90、TELDEC)は図太く仕上げる。
60年代後半ドレスデンフィルとも録音があるのでこの曲2回目だ。
その後もコンセルトヘボウとのライブ盤があったり、彼の好きな曲なのだろう。
確かにレベルの高い演奏だ。
私はこのオケの男性的な音とマズアの確信に満ちた音楽作りが、
チャイコフスキーのべとつき感を中和しており、惹かれた。

マズアなんてつまらん強欲親父だと思っている方に是非聴いていただきたい
(って力むこともないか・・・)。

録音はライプチッヒのノイエス・ゲヴァントハウスで、
適切な音場と低域から捉えられた優秀録音。

第1楽章の冒頭のドシンとした音を聴くとドイツのオケを感じる。
第1主題のホルンによる吹奏は若干の訛りを感じさせるのは時代かも。
演奏はどっしりシンフォニック。決して四角四面でなく緩急も微妙につけ迫力もある。
歌うところではグッとスピードを落とす。
このオケの低弦がしっかり録られているので、音楽に包容力を感じるのも素晴らしい。
ウクライナ民謡がここまで交響的に響くとは作曲者も予想にしていなかっただろう。
第2楽章もある意味マズアらしい、まじめで太い演奏。
第3楽章のリズムは見事に乗り切る。
91年にニューヨークフィルと演奏したジョン・アダムズの快速リズム音楽の
「Short Ride in a Fast Machine」では指揮者と音楽のミスマッチ(無理!)が
笑えたがここではその心配はない。
終楽章は自信漲る演奏。オケの特性を生かしてひたひたと迫る音楽を作る。
一本調子でなく甘い感傷性もちらりとしながら進む。終盤の重量感は凄い。

11:04  6:36  5:17  10:28   計 33:25
演奏  A+   録音 92点

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