クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第6番 オーマンディ(66)

2011.08.10 (Wed)
Nielsen6ormandy.jpg
オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(66、SONY)も珍しい録音だ。
オーマンディは先輩のストコフスキーと似ているところがあって、
当時あまり演奏されない曲に光を当てる(たとえばショスタコの第4番は63年、
マーラー第10番の全曲版は65年、チャイコフスキーの第7番?が62年など)。
ちなみにステレオ時代に入って1965年にストコフスキーがこの曲を録音したのが最初?
日本でこの曲の盤が簡単に入手できるようになったのは70年代半ば
オレ・シュミット盤くらいからではないか。

録音はフィラデルフィアタウンホールで低域から明瞭にとれている。

第1楽章はほかの演奏より力強い。アクセントがゴリッと効いている。
この曲によく言われる「枯淡の境地」という言葉が似合わない。
木管の掛け合いなどはさすがにうまい。
フォルテの苛立つような表現と静まった時の深い音の対比は面白い。
第2楽章も小太鼓協奏曲のようなメリハリある音。
終楽章まで聴いてくるとこのオケの名技性が際立ち、
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」を思い出す。
そう思うと小太鼓の使い方なども似てる。
管のフレーズや弦のパッセージなどもそっくりな部分がある。
しかし、バルトークがあの曲を作ったのは1943年だから
1925年完成のこの曲の方がずっと先だ。この曲の革新性を改めて感じる。
演奏は最後まで老化を感じさせない確信と壮絶を兼ねた凄い演奏だ。
オーマンディが楽譜から読み取った音楽を、北欧とか関係なく、
ストレートに再現している。
私がこの曲に抱いていた概念を覆すような凄い演奏だと思う。

12:28  4:04  5:24  10:28   計 32:24
演奏  A+   録音 87点

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