クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

チャイコフスキー 交響曲第2番 プレヴィン(65)

2011.08.07 (Sun)
プレヴィンチャイコ2
プレヴィン/ロンドン交響楽団(65、RCA)はインテンポをモットーとしながら
時に鋭角的な音を造っている。彼はベルリンで生まれたユダヤ系ロシア人で
14歳のときにアメリカ合衆国の市民権を得ているコスモポリタン。
ただ、血的にはロシアなのでチャイコフスキーやらラフマニノフに強い。
突如として指揮者初期の時代にこのマイナーな曲を録音したのは面白いが、
このアルバムのテーマはロシア民謡だったのかもしれない。

録音はウォルサムストウ・アッセンブリホールで、明瞭だがさすがに古くヒスや弦の強奏時のにごりはある。

第1楽章はソリッドなロンドン交響楽団をじっくりドライブする。
プレヴィンはロシアものが得意だが、本場の演奏と違いべとつきドロドロになることがない。
音は若々しく力強いが興奮をあおるような表現がない。
それが踏み込みの浅さや面白さを減じる。
第2楽章も平凡な感じ。
第3楽章は非常に力感がこもってアクセントが強烈。
終楽章はトゥッティで音が荒れるが明晰な音楽。
ここでもインテンポが基本。加速をかけたら面白いと思うところでも安定的テンポを選択。
プレヴィンの品のよさを感じる。
なお、終結近く8:24でピッコロが活躍するパッセージがばっさりやられているのは残念。
タワーレコードにより折角CD復刻されたがもう一歩の出来。
むしろ併録のリャードフの「8つのロシア民謡」の方に価値があるかも。

10:57  6:55  5:25  9:45   計 33:02
演奏  B+   録音 85点

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