クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第4番 シノーポリ(93)

2011.08.04 (Thu)
シノポリマーラー4
シノーポリ/フィルハーモニア管弦楽団(93、DG)は
後半2楽章をやりたかったのだろう。

録音はロンドンでのセッション。音場適度で安心して聴ける録音。

第1楽章はストレートに入る。流れを重視した音楽。
オケの音色自体はフィルハーモニアらしくドライ。
ここら辺がメルヘンの創出に不利。
弦の扱いなどはやはりバーンスタインの方が役者が上だ。
第2楽章も音の両端をくっきりさせアクセント明快な率直な音楽。
不気味なダンスと言うよりぶっきら棒な踊り。
第3楽章は恐ろしい音楽に仕上がっている。
一つ一つの表情に抉りが効いている。
この予兆は第2楽章の後半からあったが、
ここに来て深淵にはまってしまった。
フォルテではティンパニのロールを響かせながら悶絶する。
かと思えば、急に天空に昇る。
終楽章は前楽章との対比の上に成り立つ。
このすっとぼけた内容の歌詞がは一体なんだ?不条理の音楽。
グルベローヴァの歌は巧い。表情過多ともいえる。
天使の清らかさと悪魔的な表出はさすが。肉を食らう人の歌い方。
天上なのか地獄なのか。夢なのか現実なのか。
オケの部分は強引にドライブして見せる。最後の音は不気味。
シノーポリは結局この交響曲のはちゃめちゃさをむき出した。

16:18  10:08  21:52  9:49   計 58:07
演奏  後A   録音 91点

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