クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第1番 デイヴィス(88)

2011.05.24 (Tue)
デイヴィスマーラー1
デイヴィス/バイエルン放送交響楽団(88、NOVALIS)は非常に丁寧で生真面目な演奏。
大向こうを狙うようなことがないため一般的には特徴が乏しいと感じられるはず。
この演奏の真骨頂は音楽が静まったときの繊細な表情にある。
大フォルテでは差別化していない。そうした意味では玄人好みの渋い演奏と言える。

録音に関する表記はないがスケール感良好。むき出しでない音はロマンティックで好ましい。

第1楽章はじっくり歩む。やや牛歩的な重さも感じられるところはデイヴィスらしい。
悠然として小細工なしの音楽。青春の息吹とはやや遠い。
第2楽章はとてもシンフォニックで立体的。田舎の踊りではない。
トリオは充分に歌う。細部の表情がデイヴィスらしい気配り。
センチメンタルにならない範囲で揺れる。
第3楽章は中間部の優しさが印象的。
終楽章も真面目な展開の中にこの指揮者らしい思いがこもる。
それが物凄く特徴的にわかりやすく現われる類のものでないので
しっかり聞かないとわからない。フレーズのちょっとした粘りひとつに指揮者の指示がある。
オケは相変わらず素晴らしい。
しかしあまりにもけれん味がないかも。

16:15  8:20  11:14  20:40   計 56:29
演奏  A   録音 90点

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