クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第4番 バーンスタイン(70)

2011.04.10 (Sun)
バーンスタインニールセン4(←鮮烈な印象の「不滅」のLPジャケット)
バーンスタイン/ニューヨークフィル(70、SONY)は個人的に懐かしい。
この曲を初めて聴いたのはこのLPで終楽章のティンパニの掛け合いに度肝を抜いた。
そしてこのジャケットも妙に気に入っていてバーンスタインの来日公演終了後、
楽屋裏でこのLPにサインをもらった(↓)。
バーンスタインサイン

その時の演目はマーラーだったのにニールセンのLPを持っていったのは
日本にもニールセン好きがいることを知ってほしかったためだったのだと思う。
バーンスタインは怪訝な顔で「君はニールセンが好きなのか?」と私に聞いたのだが、
ボーーとして上がっていて「Y、Yes!」と答えるのでいっぱいだった。

録音はフィルハーモニックホールで近接感のある音。潤いは少ない。
第1楽章は直裁に切れ込むが粘りけもあり遅いところはぐっとテンポを落とすため
保有盤中一番の時間をかける。アンサンブルはラフな感じ。瓦礫の荒野のような印象がある。
第2楽章はニールセンの愛した木管群が活躍。
ソロになると流石にニューヨークは名手を揃えている。
第3楽章も弦のパートなど不揃いでいかにもバーンスタインらしい。
しかし、音楽の彫りは深くじっくりと時間をかけて悲愴感をあぶりだす。
終楽章も重い音楽でニールセンはここまでの音響は想像していなかっただろう。
そして6分過ぎから始まるティンパニの掛け合いが終わった後、一瞬の間をおいて
弦のフガート(7:14)が力強く始まるが、この一瞬の間がこの終楽章では大切なのだ。
混乱の後、意を決して新たな高みに登る場面だから。
終結はニューヨークのエナジーを放射する。

演奏全体は今聴くと録音のせいもありやや粗削りでバーンスタインの過渡期にも感じる。
音響も含めニールセンのこの曲の代表盤とは言い難いが、私にとってはかけがえのない盤だ。

13:18  5:18  11:41  9:54   計 40:11
演奏  懐 録音 85点

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