クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブルックナー 交響曲第4番 サヴァリッシュ(93)

2011.03.27 (Sun)
サヴァリッシュ4
サヴァリッシュ/フィラデルフィア管弦楽団(93、EMI)は同時期に録音された
このコンビの「白鳥の湖」がとてもセンスの良い演奏だったのでこの盤を購入。
私のサヴァリッシュの印象はNHK交響楽団との演奏会でのブラームスが
あまりにもそっけなかったので今一つだったが、先の「白鳥の湖」以来プラスに転じた。
で、この演奏は、「ドイツ正統派の巨匠サヴァリッシュはブルックナーでも揺るぎない
堂々たる演奏を聴かせてくれる。フィラデルフィア管の壮麗な音とともにブルックナーの
描く大自然を楽しむ。」というCDのキャッチコピーの通りだった。

録音はフィラデルフィアのフェアモントパーク・メモリアルホールで
EMIらしさのやや残る音。悪くは無いが音にさらに奥行きと艶があれば。

第1楽章は力量のあるオケをたっぷり鳴らしながら正攻法に進む。
アメリカンな音ではなく欧州調のバランス。
良く聞くとフレーズのつなぎにほんのりリタルダンドを入れたりして
呼吸感を出そうとしている。
『すべてを無理にさらに広大な、飾り立てた、大げさなものにすることは、
総譜への不当な自己創造的侵害だと私は思っています』
という指揮者の言葉通り全ては自然の中で行われる。
また、弱音の強調による神秘性への傾斜もない。
第2楽章も誠にまっとうだが、弦にもう少し色気が漂ってもいいのではないかと感じた。
第3楽章もお祭りの音楽にせずまろやかで安定感がある。
終楽章もしっかりとコントロールされバランス良く壮大な音楽。
非の打ちどころのない音響だ。しかし、音楽は難しい。
完全無欠がつまらないこともある。予定調和的で見通せてしまう。
少しいびつになってもいい、何かプラスαの魅力が欲しくなった。

19:29  15:54  10:33  20:35   計 66:31
演奏 A-   録音 90点

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