クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第2番 クーベリック(69)

2011.03.25 (Fri)
クーベリック2
クーベリック/バイエルン放送交響楽団(69、DG)はボヘミアン野武士。
虚飾を排した率直な音楽。
録音はヘルクレスザールでスケール感は無いが適度な音場で誇張のない音。

第1楽章冒頭を聴くとやはりアメリカ系の瞬発力あるオケとは違う響きが覆う。
木質の質朴ながら重い塊りのような音。浮ついた派手さの無い男らしいどっしりした音。
音楽の進行は速めのテンポを基調に若干の伸縮を繰り返す。
劇性への執着は無いためドラマとしてみると物足りない。溜めも音量の極大化もない。
第2楽章は田舎に着いた時ののどかな気分と感傷がさりげなく表現。
第3楽章は対抗配置による弦の掛け合いが面白い。諧謔性に富み躍動感もある。
補助楽章として扱われるこの楽章だが多様な表現を持ちこんでいる。
第4楽章原光は派手にならず好ましい。
終楽章は31分と最速だ。ことに前半は駆け足。
スリムにさっぱりでなく、素朴に力強く速い。
この楽章の後半は徐々に感動の布石が散りばめられ巨大な音楽で大団円だが
クーベリックは敢えてそうした芝居を排除した。
先行するバーンスタイン/NY盤などへのアンチテーゼのようなつくりだ。
コテコテのこの曲のつくりに愛想を尽かすこともある私でも、
いざ聴くとなるともっと熱いものが欲しくなった。

19:36  10:32  10:06  4:56  31:02   計 76:12
演奏  A-   録音 88点

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