クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 ロジェストヴェンスキー(78)

2011.03.09 (Wed)
ロjrヴェンシューマン全集
ロジェストヴェンスキー/エストニア交響楽団(78、OLYMPIA)は
マーラー版の要素を取り入れた演奏。
シャイーのようなマーラー版の演奏とは違うが、セルの演奏よりはマーラー版に近い感じ。
録音当時はシューマンの厚ぼったいスコアを修正した実験的な意味があった演奏だが
今となると演奏に活気がないのが残念。
録音は旧東欧系の音でクリアながらやや痩せて低域の浅い音。

第1楽章冒頭は随分こじんまりした音に肩透かしを食らう。細身で旋律線が明確。
ヴィブラートも押さえ古楽的色彩。期待した迫力はない。
版の問題とともに力が抜けているのが気にかかる。
第2楽章も古典派交響曲のような折り目正しい演奏。
第3楽章も上記と同じ印象。
第4楽章は響きが薄いので荘厳な印象はない。むしろ孤独な彷徨。
金管のファンファーレは独自のアクセント。
終楽章は落ち着いたテンポで特にウキウキ感がない。
ロジェストヴェンスキーはこの特殊なスコアを忠実に再現することを
心がけているようで演奏に起因するオーラが感じられないのがもどかしい。
せっかくなら彼の爆発的ラインが聴きたかった。

9:09  6:31  6:20  6:05  6:01   計 34:06
演奏  B+   録音 85点

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