クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ニールセン 交響曲第2番 サロネン(89)

2011.02.20 (Sun)
サロネン2
サロネン/スウェーデン放送交響楽団(89)は「四つの気質」という標題に
こだわらず北欧の交響曲としてスカッと演奏している。よって物語性は薄い。
両端楽章で気分ののりが違うのが気になる。このCDの録音の記載が
88と89年にまたがっているがそれが関係しているのか?
録音はスェーデンのベルワルドホールで響きは多くないスリムで清涼な音。

第1楽章は冒頭からのたたみかけるスピード感に驚かされる。
通常の演奏からこの短い楽章で1~2分短い。
最初は違和感が強いが引き締まった響きを聴いているとこれもありかと思えてくる。
しかし胆汁質、ニールセンの「男は馬にまたがり、手に長い刀を持っていた。
彼はその刀で空気を切り裂こうとしている。彼の目は飛び出し、
乱れた髪は顔全体に覆い被さらんばかり。あまりにも恐ろしげで、悪魔的で」
という想定における「馬」はデジタルカーに置き換えられているし、
「長い刀」はマシンガン的。音は問答無用の切り詰め。
第2楽章も夢は見させてくれない。
第3楽章は普通のテンポに戻るが、大きく沈んでいくよりはクールな趣を湛える。
凛とした空気が漂う。
終楽章が私にとっては残念だ。最初の楽章であそこまでキレた演奏をしていたのだから
「多血質」では猛烈な狂気を期待していたが、何か全体が予定調和的に収まっている。
管弦楽も平べったい。
中間部は異常に遅くなり独自の表情を見せ面白いがやっぱり最期の爆破力がいまいち。

8:10  4:12  12:13  7:37   計 32:12
演奏  A-   録音 89点

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