クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第2番 シャイー(02)

2011.02.14 (Mon)
マーラーシャイー2
シャイー/ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団(02,DECCA)は
最高級和風フレンチを食しているよう。西洋料理なのだが味付けは日本的繊細さ。
多分若い時に聴いていたら破綻ぎりぎりの熱狂と無縁のこの演奏には物足りなさを
感じていただろう。しかしこれほど美しい「復活」はない。
録音はコンセルトヘボウの大ホールで全ての点で優れた録音。
芯もありまろやかさもありマスもあるディティールもありの録音芸術。

第1楽章冒頭の低弦は虚仮威しは無く丁寧。この路線がひたすら続くが
細部の読みがしっかりで緩急もメリハリがあるので飽きない。
しかし復活のこの楽章がこんなに美しく夢心地でいいのか、という気もしないではない。
第2楽章は彼らのアドヴァンテージが最高に発揮される。
弦のアクセント、ポルタメントの一つ一つが細心の注意で「置かれる」。
そして全てが気品を纏う。
第3楽章でも諧謔の中の優しさと室内楽に耳を奪われる。
第4楽章の歌もこの指揮者の意図とマッチしている。
抑制の中に感情の露出が見て取れる歌唱。終楽章は37分半をかけた丁寧な進行。
コテコテの音響にならず透明感を大切にしている。
従って大向こうを唸らせる迫力には欠けるが均整のとれた壮大さで幕を閉じる。

23:11  10:51  10:47  5:34  37:32   計 87:55
演奏  美A+   録音 94点

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