クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第7番 ラトル(91)

2011.02.13 (Sun)
ラトルマーラー7
ラトル/バーミンガム市響(91)は、人工的なまでの伸縮自在・千変万化の表出を見せる。
しかしライブ録音でEMIののっぺりした音のため奥行き感では損をしている。

第1楽章出だしから小刻みの弦を明確に捕らえたかと思うと次に流したり。
チェロのうなりを強調させたり。まことに忙しい。今までにない独特の表現の連続。
第2楽章も最初のホルンからしてアクセントを明確にし意志的だ。音の強弱が強調される。
ここにはモワッとした何かが怪しくうごめく「夜の音楽:ナハトムジーク」の雰囲気はない。
きちっと明快に出しべき音が出されている。
それは第3楽章スケルツォも同じ。諧謔的な動きもここでは明晰さに封じ込められる。
音は極めて意志的にコントロールされる。のどかさは微塵もない。
第4楽章もロマンティックではない。
終楽章のロンドはラトルの方向性をそのまま受け入れられる。
やや紋切り型に表情を区切りながら力強く前進する音楽だ。弦は厳しい強音を出し。
管はところどころで敢えて突出する。
ラトルの「ウッウッ!」という掛け声が聞こえる熱演だ。
しかしこの曲の一種のデカダン的雰囲気は微塵もない。
切り詰められせかされたダイナミックな音響についていくといつの間にか曲が終了する。
最後の一撃のあとに盛大な拍手。
面白い演奏だが手練がなんだったのかという思いが残る。

22:06  14:40  10:15  12:19  17:49   計 77:09
演奏  B+   録音 87点

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