クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第5番 インバル(86)

2011.02.06 (Sun)
インバルマーラー5
インバル/フランクフルト放送交響楽団(86,Columubia)は分かりやすい醒めた芝居
としてのマーラー。各パーツのたっぷりな表現づけはあるが、それがここでこのように演じる
ということが定められているのが分かる。だからこちらもそうした態度で聴く。
録音はフランクフルト・アルテオパーで低域がやや軽い自然な録音という印象。
この曲ではトランペットが近い。

第1楽章冒頭のトランペットからのんびりした進行で悲痛の色は薄い。
それぞれのパートを丹念に紡ぐ。この楽章の中で起こる激情と沈静の切り替え部分が明確。
ゆえに分析的と言えるかもしれないのだが、決して「クールではないですよ」的ニュアンスも
持ちこむので困る。
第2楽章も真実の悲劇の中にはいない。弦の歌は表情豊かなのだがそれが作られて聴こえる。
第3楽章も純水を飲んでいるかと思うとワルツの部分で突然人工甘味料が注入される
そしてまた純水にとりかえられる。
第4楽章は透明感があって美しい。演奏時間は十分取っているが暑苦しい濃厚さは無い。
第5楽章に来ると上記の演奏経緯からだいたい読めてしまう。
錯綜する楽曲をすっきり。
曲を聴き終えて私にはこの演奏を捉える立ち位置が分からないままだった。

13:31  14:04  18:46  11:34  14:27   計 72:22
演奏  B+   録音 90点

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