クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第4番 ザンデルリンク(77)

2011.01.13 (Thu)
ザンデルリンクシベ全
ザンデルリンク/ベルリン交響楽団(77、ETERNA)は何もしていないような演奏。
でもこのオケの弦楽の音色が好きだ。洗練さは無いが、真面目さが心に届く。
録音は東ベルリンのキリスト教会でクールトーンながら低域から充実。

第1楽章はこのオケの録音特有の低弦が分厚く呈示される。進行はインテンポで遅い。
木質のオケの響きが良い雰囲気を醸し出す。ケーゲルのようにおどろおどろしくなく
落ち着いた音楽。私にはこちらの方が心に優しい。堅くもないがかといって
幻想的でもない。率直に音楽をやっている。
第2楽章も真面目。少し生真面目すぎか。
第3楽章も低弦のゴリゴリ音を伴う。私は案外この音が好き。
男の象徴のような太い音が艶っぽいチェロと交えるとき微妙な色気すら漂う。
本人たちは至って淡々と真剣なのだが、漂う。
終楽章はゆっくりかみしめるような演奏。鉄琴も素朴に可愛い。
森の奥できらめく家の灯りのよう。怒涛の勢いは無い。
どこまでも平穏なムードの維持に努める。朴訥な吹き方の金管も面白い。
緊張を強いるのでなく揺りかごに包まれるような、心安らぐ演奏なのだ。

10:48  4:47  10:05  10:23   計 36:03
演奏  A+   録音 90点

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