クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 ベルグルンド(76)

2011.01.02 (Sun)
ベルグルンドシベ全ボンマス
ベルグルンド/ボーンマス交響楽団(76,EMI)はベルグルンドが自在に料理した名演。
再録音も含めて一番スケールが大きく図太い。
ベルグルンドはこの曲では録音の度に異なる解釈を聴かせる。
録音はアビーロードスタジオだが良い音。このスタジオの録音は低域が薄く詰まり気味の
ものが多いが、これはスタジオのせいではなかったのか。
やや、ラウドネス気味にトーンコントロールすると奥行きが出る。

第1楽章は変化に富んだ表現。楽譜の校訂者であるベルグルンドは曲を
知り尽くしているからか、表情過多ぎりぎりのところ。
第2楽章はオケの響きが素晴らしい。寂しさと心の葛藤が慎ましさの抑制ぎりぎりの中でもがく。
第3楽章から終楽章にかけては曲自体の劇性が強まるためベルグルンドの
演出も一層効果を発揮する。良く聞いてみると所々でスコアにない変更がある。
一番目立つのがティンパニの活用。
再現部で一つのクライマックスを迎えるときにティンパニのロールが
クレッシェンドしていく。ゴーッという音が迫力を出す。
終結部でもティンパニの改変がある。
この指揮者はシベリウスの権威だが決して原典主義ではないのだ。
ともかく雷鳴のようなティンパニを伴い尋常でない迫力で曲を結ぶ。
なお、ボーンマスは素晴らしい。
9:50  15:26  6:01  13:37   計 44:54
演奏  A+   録音 90点

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