クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第5番 バルビローリ(57)

2010.12.28 (Tue)
バルビシベ5pye
バルビローリ/ハレ管弦楽団(57、PYE)はステレオ初期のパイへの録音。
バルビローリは北欧に捉われず自分の世界を追求する。
従ってファーストチョイスとしては彼のシベリウスを推すのは気が引ける。
何枚かのコレクションの中に入れておくと、ああこの曲をこのよう
に演奏する人もいるのだ、と視点を与えてくれる。
オケのレベルだとか録音を気にされると辛いが、多様性を楽しむ人にはいい。
だって、こんな風に演奏する人はいないし、それなりに感慨を与えてくれるのだから。
録音はマンチェスターの自由貿易ホールで強音のざらつきはあるがは良好のリマスター。

第1楽章はおっとりしたテンポで表情豊かに歩む。
自然の中と言うより、揺れる心情という音楽。うねりを伴うバルビローリ独自の世界。
しかしちょっと演出が過ぎる。終結は物凄い迫力だがいかんせん録音がダンゴ状態。
第2楽章もとてもチャーミングなダンス。
終楽章は大きな渦を作るのでなく、弦の小刻みな動きに乗って管が強い声を上げる
のが印象的。オケの精度の粗さはここではかなり出てしまう。
無窮動のパッセージが一段落するとグッとテンポを落とし歌いまくる。
グリーグの様なロマンを湛える。なんとも憎めない演奏だ。

14:18  9:23  9:53   計 33:34
演奏  個   録音 83点

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