クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第1番 バルビローリ(57)

2010.12.20 (Mon)
バルビシベ1257旧
バルビローリ/ハレ管弦楽団(57、Pye→Dutton)はステレオ初期のこの曲2回目の録音。
懐かしいパイレーベルで出ていたもの。オケは洗練されていないが、演奏の内容は濃厚。
シベリウスの後期の曲でベタでやられると嫌味になるような極端な情感の表出もここまで
徹底されるとこちらも開き直る。より繊細で丁寧な66年EMI盤のほうが中途に思える。
録音はパイ特有のややハイ上がりのものだが、デュトンが巧くリマスターしている。

第1楽章冒頭のややぶっきら棒なクラリネットソロに象徴されるよう荒々しいさ表出が特徴。
と同時に終結部にいたるロマンティックな粘りはバルビローリの面目躍如。
第2楽章も吹きすさぶ冬の疾風と燃える心。思いのままに歌っている。ハープも活躍。
第3楽章もテンポは好き勝手に動く。ティンパニの強打、パウゼの活用。
終楽章はオケや録音に量感が不足するのが残念だが、情緒連綿たる内容。
ハープは終止ポロンポロン鳴り、安物のメロドラマの風情を盛り上げる。
引きつる表情。参りました。

11:42   9:35  6:06   13:21 計 40:44
演奏  A   録音 84点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック