クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

マーラー 交響曲第6番 ハイティンク(01)

2010.12.18 (Sat)
ハイティンクマーラー6パリ
ハイティンク/フランス国立管弦楽団(01、NAÏVE)はハイティンクの大好きな曲。
真正面からジリジリ押して行く。
但し、スリルやこけおどしがないので地味に感じるかもしれない。
録音はシャンゼリゼ劇場での10月24日と27日のライブから。
低域から過不足な鮮度も良い優秀録音。

第1楽章冒頭の音を聴いてオケを再度確認した。
この音、フランスの音とは思えない重量感だから。
テンポは極めて安定的なのに19分と短い演奏時間は提示部の反復を省略しているから。
音楽は特に目立つことは何もしていないのに充実度が高く飽きない。
最近のハイティンクは正攻法なのに凄い演奏が多いがこれもそのひとつだ。
第2、第3楽章ともに主情的ではないが音が厚く熱い。内側で燃えている。
終楽章も低重心で揺るがない。
はっきり言って「悲劇的」という表題から連想する不安感・悲愴感はない。
推進力もイマイチで、なぜこのような思い物体が前進しているのか不思議な感覚。
もう少し仕掛けをして楽しませてくれてもいいじゃないか。
2回のハンマーの音は強調されない。
ラッパが楽天的な節に聞こえるところにラテン感覚が。
終結に向かって音楽はどんどんスケールを増す。
なお、音楽が終わるや否やのブラボーでびっくりさせられるのが残念。

19:02  13:15  14:33  31:32   計 78:22
演奏  A+   録音 91点

コメント

すっかりご無沙汰をしております。
だいぶ前の記事への書き込みで恐縮なのですが、ハイティンクのマーラー6番は絶対にBPOとの演奏が素晴らしいのです。
ほとんど、評価されない1枚ですががテンポ、表情の豊かさ、オケの引き締まった音。私にはこれ以上のものが考えられません。
今月、私的な集まりでマーラーの6番をテーマに聞くのですが、集まりの前にノイマンの新盤、プレートル、ハイティンクのフランス盤、パッパーノ等と聞き比べて、次元が違う出来だと思いが強くなるばかりです。
ブルックナーの8番のドレスデンでの演奏と共に、このBPOとの6番は本当に聴いていただきたいと思います。
ありがとうございます。
シカゴ交響楽団との最新盤でなく、ベルリンとのものですね?!
ベルリンとのマーラーの再録音シリーズは途中で止まってしまいましたが、5番なども素晴らしい演奏、音響でしたので6番も期待できますね。聴いてみます。
繰り返しの投稿ご容赦下さい。
そうです。ベルリンとの演奏です。
私はシカゴとの演奏は聞いていません。
しかし、フランスでの演奏を聞く限り、ハイティンクのピークは80年代半ばから2000年頃までじゃないかなという気がします。
確かに、近年の演奏は造型の大きさを感じるのですが、反面、緊張感で劣る気がするのです。
最近、ブルックナーの9番を海賊盤でアムステルダム、バイエルンの新旧、ベルリンと4種類聞き比べてみましたが、その思いが強くなりました。

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